テーマ「戦争を生きのびて」
第二十回おんこちしん倶楽部は、**「戦争を生きのびて」**をテーマに、講師として 森崎美智子 先生をお迎えし、無事に終了しました。
森崎先生は、満州事変の年に生まれ、青春時代を戦時下で過ごされたご自身の体験を、静かであたたかな語り口でお話しくださいました。教科書の中の「戦争」ではなく、日々の暮らしの中にあった戦争の記憶が、ひとつひとつ丁寧に語られていきます。
印象的だったのは、龍野城 にあった女学校に通われていた頃のお話です。城下町の日常と、次第に厳しくなっていく時代の空気。その中で、食べるものにも事欠きながら、ドジョウ汁を工夫して食べていたというエピソードには、当時の暮らしの実感がこもっていました。
また、終戦の日を迎えたときの気持ちについて語られた「戦争が終わったと聞いて、本当にうれしかった」という言葉は、会場にいた誰もが深く胸を打たれるものでした。恐怖や不安が続いた日々の中で、ようやく訪れた「終わり」の安堵は、今を生きる私たちが想像する以上に切実なものだったのだと思います。
戦後の思い出として、天皇陛下が各地を巡幸され、たつの市 にも汽車で来られたときの様子もお話しいただきました。町の人々が集まり、特別な一日として記憶に残っているというその情景は、戦後という新しい時代の始まりを象徴する出来事として心に残ります。
戦争体験者の言葉を、直接聞くことができる機会は年々少なくなっています。今回の倶楽部は、過去を知るためだけでなく、**「生きのびるとはどういうことか」**を静かに考える時間となりました。
森崎美智子先生、そしてご参加いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
次回のおんこちしん倶楽部も、どうぞお楽しみに。
